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計画時や現状の、温湿度・照度・風向風速の調査を行い、最適な環境を創るための対策案を立案します。
調査はIoTを利用した多点計測のリアルタイム計測や、コンピュータによるシミュレーションなどを駆使し、調査及び対策検討のアプローチを行います。
① 結露予測
過去実際の天気(気温・湿度)から、計画中の建物の床で1年間に結露がどの程度発生するか予測します。
| 天気 | 設予定地の過去1年間若しくは過去複数年の気温・湿度 |
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| 室内温湿度 | 換気回数、空調の有無などから予測 |
| 結露判断 | 床表面温度と露点温度を算出して、露点温度が床表面温度を超えた場合結露発生とします。 (下図の〇の箇所で結露が発生) |
| 実務例 | 倉庫での計画 20棟程度あり |

② 結露調査
室内の温湿度をロガーが記録し、表面温度を熱電対+温度ロガーで記録します。
| 【実務例】 | ・ウィスキーのエージング倉庫の結露調査 (S社エージング倉庫) ・大規模倉庫の1階床の結露実測、年間結露発生調査 |
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③ 自然換気計算
(高炉など大熱源発生工場における、自然換気による作業域温度の検討)
工場内の機器の発熱量、排気及び給気のガラリの大きさ、高さ、仕様などにより、自然換気風量や風温等を算出します。
簡易な予測計算方法や、数値解析シミュレーション(下図参照)を利用した方法があります。
| 【実務例】 | ・製鋼工場等発熱量が大きい工場におけるモニタ及び開口部の大きさの検討 (韓国P製鉄、中国A製鉄、ベトナム、トルコの製鋼工場) ・東京製鉄 田原工場 ・ごみ処理施設の炉室内空気の流れ予測 |
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④ 輻射熱による温度予測
(製鋼工場など高温体から受ける輻射熱の検討)
| 【実務例】 | ・高炉のトピードカーによる輻射熱の検討 (神戸製鋼所、日本製鉄 和歌山工場) ・ビル屋上の排煙煙突からの輻射熱 |
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⑤ 熱中症にかかる調査
サーモグラフィや黒球等により輻射温度を測定します。
| 【実務例】 | ・工場内の作業環境 |
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⑥ 建築物内の風況・温湿度測定
建築物内の温熱環境の改善のために、超音波微風速計を使用して風向・風速を調査し、空気の流れが適切か否か判断します。
| 【実務例】 | ・駅コンコースにおける風の流れ調査(JR H駅) ・開放型工場内の作業域の微風の風向・風速、温湿度調査 |
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⑦ ビル風
| 【実務例】 | ・数値解析シミュレーションを使用した、建築物周りの流れ調査 ・粉塵による影響調査 ・某商業施設周辺の風の状況調査 |
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